「glafit」を1か月レンタルしてみました

新型コロナによる通勤中の「密」な状態をできるだけ回避するために、フルアシスト電動スクーター「glafit」をレンタルで試してみました。

借りたのは、月額で約1か月からレンタルできるRentioさんです。

Grafitはメーカーの直販価格で現在15万2680円(税込み)ですが、前述のRentioではこれを29日レンタル(返送日含む)で2万円(税・往復送料込み)で借りることができます。
購入する場合は、直販以外にも、全国のスーパーオートバックスの一部店舗や、ビックカメラなどでも取り扱いがありました。

ざっと1か月乗ってみて、ボクが感じたメリットとデメリットは以下のような感じです。

■メリット
・折りたたみタイプのミニベロ(小径自転車)をベースにしているため、小さくて取り回しがしやすい。
・ディスクブレーキ搭載なのでスピードが出ても止まりやすい。
・バッテリーを取り出して持ち歩ける。
・充電器を直接バッテリーに挿して充電できる。
・(停められる場所なら)自転車置き場に停められる。
・指紋ロックがかけられる。

■デメリット
・法的制限により30km/hでアシストが切られてしまう。
・車輪口径のわりにブレーキディスクが大きく立体駐輪場では物理的に停められない場所がほとんど。
・フロントLEDライトの光量が弱い。
・車両サイズのわりに重量18kgが重く感じる。
・総走行距離がフルアシストの場合約40㎞程度(舗装道・平坦の場合)
・原動機付き自転車扱い

想定した用途は、最初に書いた通り「通勤」でした。
会社近くの区営の自転車置き場に停めて置けば便利だと思ったからです。

乗ってみてまず感じたのは、「思った以上に遅いな」ということです。
最高速度で言えば原付ですのでその辺の50㏄と大差ないのですが、ガソリンエンジンと比べて圧倒的に停止状態からの再加速が、特に坂道で弱く、車の間に挟まると想像以上に怖く感じることがありました。
それほど斜度がない坂道でも時速20㎞を割ることが度々あり、その時はペダルを漕いでなんとか22㎞くらいまで持っていくような乗り方です。
同じ坂でアシストのないロードバイクでも同じ程度まで速度が出せるのが分かってることもあり、ここが一番物足りなかった点です。
ママチャリには勝ちますが、ロードバイクには抜かれることが多く、走行ポジションも悩みどころでした。

また、通勤路は片道約16㎞。行きがずっと緩やかな登りで、帰りが下りというルートでしたが、往路ではバッテリーが半分を切ることがありました。
会社につけば充電ができるので帰りに不安はなかったのですが、もう少し距離が長いところへ充電できるあてがないまま出掛けるのはちょっと怖い気がします。
ボクの場合で言うと、自宅から秋葉原へ往復するのは自信がないというくらいのイメージです。

その半分くらいの、例えば川崎あたりへ遊びに行くというのであればむしろ便利なのかもしれませんが、主に幹線道路を10km以上走るような乗り方には向いていないと思いました。

今回は幸いにも購入ではなくレンタルで試すことができたので、ボクにとっては「自分の用途に合わない」ということが分かったのですが、ジャストフィットな人ももちろんいると思います。
試乗会も開催されていますが、ちょっと乗っただけでは分からないことも多いかと思いますので、できれば丸一日乗れる状況を作ってみるのがいいんじゃないでしょうか。

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