MVNO各社が自社サービス対応のスマホ、つまりSIMフリースマホとのセット販売に力を入れていることもあり、サービスだけでなく対応スマホも合わせて比較検討ができる場所として、意外に便利になってきている。
特にイオンは既に自社でBIGLOBEやb-mobileなどのMVNO業者と組んでサービスを提供してきたこともあり、MVNOサービスの販売には積極的だ。
しかも大手家電店との大きな違いがあり、自社サービス以外も比較的手広く扱っている。
時々各社の担当が店頭でアピールしている以外は、おおよそ公平に「どれを選んでもいい」という雰囲気なのがいい。
先日も、「ワンセグのないXperia A2」と揶揄されたものの、SIMフリーでは珍しい「おサイフケータイ」機能を搭載した「SONY Xperia J1 Compact」や、VAIOブランドを冠した初のスマホながら「台湾Quanta Computerの受託生産」「台湾Panasonic製 ELUGA U2 と中身が一緒」と酷評された「VAIO Phone」などをイオンモバイルで発売すると発表。
色々とケチがついた発表会ではあったが、新しい動きとして歓迎する向きも少なくない。
一方で、ネットでは「やっぱり中古か輸入品を買った方がいい」と既存サービスへのスポットが当たりなおすきっかけにもなったのは面白いところだった。
直接モバイルの世界とは関係ないが、NTTがFTTH(光回線)もリセールするということで話題になったのもつい先日のことだ。
国内インターネット業界はアプリだけでなく、回線や使用端末というソフト&ハードウェアでも再編が進みつつある。
すでにドコモ自体が自社回線のMVNOサービスを開始するという、よくわからない自体も発表されている。(参照)
海外では、スマホ(ハードウェア)販売と、回線(ソフトウェア)販売は基本的に分かれている。一見購入後の還付金が減るため不利に見えるが、MNPを利用した「常時新規顧客」になり続けるような裏技を知っている人だけが得をし、地道に長く使い続けている本来の優良顧客が損をすることが少なくなる利点がある。
MVNO回線を利用することで、今まで電話機を製造していなかった会社が参入するきっかけにもなる。
先日も任天堂がDeNAと組んでネットワークゲームの提供を行う発表をし、さらに「NX」というコード名でそのサービスに対応したハードウェアの開発も公開した。これまで任天堂のハードウェアといえばWi-Fiのみへの対応だったが、今後はSIMを使ってネットワークにつながることも想定されていくことだろう。
まだ決して安いが手放しで褒められるサービスとなっているわけではないが、利用者が増えることで今後より安定したサービスになることを強く願う。
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